今日から早くも授業が始まっており、生活のセットアップもほとんどままならないまま、いきなり慌ただしい日々が始まっています。僕の学科ではStat Campと呼ばれる、秋学期が始まる前の準備段階として統計の授業を３日間集中的に受けさせられることになっているのですが、それに加えて僕の指導教官になる先生から「経済学部生向けのMath Camp（数学の授業）も受けろ」と言われ、午前はMath Camp、午後はStat Campを受けてきました。疲れました。
↑午前のMath Campの授業を受けた教室があるTAWES HALLという建物です。なんて発音するのかよくわかってません。
生活のセットアップができていないと言いましたが、本当にできていません。
まず、家が決まっていません。いまは、メリーランド大学経済学部の博士３年にあたる日本人の先輩の家に居候させていただいています。当の本人は日本に帰っているのですが。
日本で一度しか直接は会っていないのですが、本当に良くしていただいていて、頭が上がりません。
それから、アメリカの銀行口座もまだありません。したがって、アメリカのクレジットカードも持っていません。ご存知の方も多いと思いますが、アメリカは本当にクレジットカード社会のようです。ペットボトルの水一本でもクレカで払います。もちろん、大抵の場合日本のVISAカードが使えるのですが、日本の口座への供給がないので、このままだと残高が尽きて終わります。とはいえ、同学科の先輩から即日作れる口座の情報を教えてもらったので、これは即座に解決しそうです。
家が決まっていないこともあり、交通手段も確立していません。今は居候させていただいている先輩の自転車をお借りして通学していますが、想像以上にメリーランド大学は広かったです。自転車だとキャンパスの端から端まで15分くらいかかります。あと、野生のリスがすごく多いです。セミも普通に鳴いてます。日本のと比べて、アメリカのセミは音量は抑え目でエコーが強めです。
↑大学の図書館の”一つ”です。ちなみに写真を撮った場所からこの図書館まで歩くと10分くらいかかります。
今日ようやく学生証を発行してもらったのですが、発行してもらうオフィスに行くだけでへとへとになりました。大学の事務の方も「it's a bit of hike」と言っていました。笑えない。はやく、車が欲しい。
あと、今日はこれを一番書きたかったんですが、普通に暑いです。ぜんぜん暑いです。東京よりちょっと湿度をマシにした程度で、日差しはむしろこっちの方が強いくらいです。東京の蒸し暑さから這い出てこっちに来たはずなんだけど、蒸し暑さが僕を迎えてくれました。
なんか誰かから「向こうは全然涼しいから、帰りたくなくなるかもよ」とか言われた気がするんだけど、その人連れてきて家から大学まで歩かせたい。日本みたいに自販機もなくて、あるのは野原と教会とサブウェイだけです。
余談ですが、サブウェイといえば、アメリカ行ったらサブウェイを多用するだろうと思い、日本にいるうちにサブウェイに通いつめ、「生ハム+マスカルポーネチーズ+エビ+バジルソース」という僕が考える最強のサブウェイを見つけたのですが、いざこちらに来てみたらエビも生ハムもマスカルポーネも置いてませんでした。
さて、最後に留学といえば肝心の英語なのですが、これは正直かなり辛いです。もともとリスニングが大の苦手で、ちょっとでもテンポが速くなるともうついていけなくなるのですが、思った通りしんどいです。ただ、授業で先生が喋る内容は7,8割理解できるということがわかり、それは安心材料でした。授業では先生は比較的わかりやすく抑揚をつけて喋ってくれます。ただ、同級生のおしゃべりの内容はほんとに分からないです。「今この人たちはなにで笑ってるんだろう」という気分に既に何度もなってます。決して仲間外れにされてるわけではないのですが、疎外感に苛まれます。
頭の回転の速さとか知識の量とかそんなことより以前に、普通にコミュニケーションが取れるということがいかに重要で、それがどれほど自分の人生の支えになっていたかを改めて痛感しました。
とはいえ、現段階ではあまり悲観視したり心が折れそうになったりしてるわけでもなく、良いリスニング教材を毎日タダで聞けるくらいに考えています。渡米にあたり、前の大学院の皆が寄せ書きを書いてくれたのですが、そのなかで非常にお世話になったある先生から「Be optimistic !」というメッセージを頂いたのがかなり心に残っているので、それを糧に頑張ろうと思います。
この英語という問題については、これから留学中の長い間一つの大きなテーマになってくると思うので、改めてブログでもじっくり書ければいいかな、と思ってます。
明日、明後日も今日と同様に授業をこなし、９日からはシカゴに飛んでAOMという学会に参加します。AOMは初めて参加する学会なので、次回はその感想を書ければと思います。それでは、また。
